月報「かわごえ」第139号からの抜粋
2011年9月にガーナ、ガンビア、セネガルの三カ国を訪問する機会を得ました。同行したのはPI USAの代表夫妻と現地宣教団体の方でした。ガーナでは以前、アジア学院の研修生として日本に滞在され、川越教会の礼拝にも数回出席されたエイモス・バンマリグ牧師を訪問することが出来ました。それは今回のわたしの旅行の目的でもありました。
ガーナは比較的政治も安定し治安も良いと言われますが、豊かとは言えません。北と南に大きく分けられますが、北は特に貧しく南より遅れています。
アクラから国の中心部に位置するタマラまで飛行機で行き、そこから更に車で北に行きました。その途中にウオルウオルという町があり、そこから更に二、三時間、悪路を走ったところにエイモス師が住むヤマという村がありました。この間に他の村はなく原野が続いていました。出発が遅れたため約束の午前11時を大分遅れて午後1時半頃着きました。朝早くからわたしたちの到着を待っていたとのことでした。
直ぐに教会に案内され礼拝が始まりました。ドラムに合わせて歌に踊りとエネルギッシュで、日本とは大違いです。前もって頼まれていた説教をし、エイモス師が通訳しました。その中でわたしが名誉村長となる儀式がありました。
礼拝が終わってからエイモス師が行っているプロジェクトを見学しました。最初に行ったのは農業訓練センターでした。出来たばかりの建物を前に開所式のセレモニーが行われました。エイモス師はこのプロジェクトに力を入れており、アジア学院で学んだことが役に立っているとのことでした。研修生も何人かいました。次に、行ったのは児童養護施設でした。薄暗い部屋に一部屋に七、八人の子どもが泊まれる部屋がいくつかあり、また炊事場もありましたが炊事道具や食器などは何もありませんでした。子供たちが何人かいましたが、夜は汚れてぼろぼろになったマットを引いて寝るだけで、上に掛けるものもなく子供たちの置かれた劣悪な環境に心が痛みました。
その他には、二、三の近隣の村で進めている伝道計画、チャーチ・プランティング・プロジェクトの説明がありました。
エイモス師は一人で多くのプロジェクトを進めていました。村の状況を考えますと止むを得ないのかも知れませんが、同行した人たちからは、彼だけでは無理があるのではないか、また教会の長老会が十分に機能していないのではないかとの指摘がありました。ただ、チャーチ・プランティング等のプロジェクトには協力できるのでこれからも援助したいと言っていました。
クリスチャン パートナーズでは設立以来、西カリマンタンの子供たちの学費援助に力を入れて来たので、ガーナでも同じようにしたいと考えています。その観点からは、エイモス師の進めているプロジェクトの中では児童養護施設への援助が良いのではないかと思われました。
初めてのアフリカ旅行でした。お腹を壊すこともなく健康が守られたのは何よりでした。また、旅をしていて色々と気が付いたことなど書きたいことがありますが、次の機会にしたいと思います。
(注)通信第85号にも記載されていますので、ご覧下さい。
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