(通信第74号「巻頭言」より)
ヨハネによる福音書13章1節~20節
過越祭の前に、主イエスは弟子たちと食事を共にし、彼らの足を洗われました。聖書では、「食事」はしばしば霊的な交わりを意味します。主イエスは天におられる時、父なる神と聖霊とご自身との間に完全な充足がありました。「この席」から主イエスは「立ち上がり」この世に遣わされて来ました。「上着を脱ぐ」とは主イエスが天で持っていた神の栄光を脱ぎ、わたしたちと同じ人となられたということです。「足を洗う」とは奴隷の仕事であって、このようにして人々に「仕えられた」ということです。主イエスは神の力によってこの世をあるべき姿に変えようとはされず、人々に仕えられるだけの生涯でした。しかし、その言葉と生き方は「永遠の命」があることをわたしたちに教えるものでした。わたしたちをご自身が支配する「神の国」に招かれるものでした。人々は主イエスを十字架につけましたが、三日目に復活され、上着を着て再び食事の席に戻られました。主イエスは生前の約束であった聖霊をわたしたちの内に住まわせることによって永遠の命の確かなことを保証されました。主イエスは今も生きておられ、永遠の命にわたしたちを導かれるのです。わたしたち日本のクリスチャンパートナーズは、発展途上国に住む経済的理由によって学校に行けない小学生から大学生の学費を援助し、出来るだけ多くに教育の機会を与えることを目的にしています。教育はこの世を生きて行くための様々な機会を彼らに与えますが、同時に、わたしたちは主イエスを深く知って歩むことが出来るようになることを祈っています。
わたしたちは対象が分からずにただ援助をするというのではなく、様々な機会を通してお互いが知り合うことが出来たらと思っています。このような通信も一つの手段です。又、子供たちの写真を送ることもです。いろいろな制約があって難しいのですが、子供たちとの人格的な交わりが生まれればと願っています。
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